平成16年 実験農場風景 (農地管理人 駒宮優子) 昨年度はこちら

田んぼと畑の作業



 

●平成16年12月21日
今年も後わずか。12月26日には恒例の餅つきを予定してます。参加希望される方は御連絡ください。下の写真は隣の住人、敏郎さんの秋の収穫の一こまです(10月中旬)。下の写真以外にも家の周りにはいろんな実のなる木があります。

小豆のさやをはずす敏郎さん。 小豆はこんな長細いさやに入っている。
家の横のかやの木。樹齢何年か不明の大木。 かやの実は枝の先にこんなふうになる。毎年たくさんの実をプレゼントしてくれるえらい木です。
実が熟すと開いて枝から落ちる。フットボールのような形です。 拾い集めた実を草木灰の水に2週間以上つける。これでアクが抜けるそうです。
ムシロに広げてカラカラと音がするようになるまで晴れた日に干す。この状態で和菓子屋さんなどに出荷するそうです。アーモンドを和風にしたような味でした。 日本ミツバチの巣。日本ミツバチの蜜は漢方薬のような味がする。体にいいそうです。普通のミツバチと違っていろんな花の蜜を集めるそうです。
しなの柿という直径2センチぐらいの小粒の柿。枝についたままで11月頃には干し柿になっている。甘酸っぱい野生の味。生け花にも使われるそうです。 野井御所という名の柿。この村の名前がついているところが風流ですよね。いただいたことが無いけど美味しいらしい。もう1個もなくなっていた。やっぱり美味しいのね。
   

●平成16年10月16・17・24日
2004年稲刈りの写真です!今年はたくさん取れました。収量は紙袋(もみ状態)でコシヒカリ28袋、もち1.5袋、山ヒカリ21袋。台風が何週間も続いたのですが、ラッキーなことに稲刈り日の前1週間は快晴が続きお米ははざがけする必要もないくらい乾燥してました(水分量測定器で15%以下になる)。という事で前日にはざがけした稲束を翌日には脱穀し、瑞浪のもみすり精米機で白米にしすぐ新米を食べることができました。

手刈り作業はけっこうきつい。でももくもくとやってしまう。 いい天気でした。
   
はざぐいの準備。 いっきに脱穀。赤い機械はハーベスタ−。手前はコシヒカリ、その後ろの赤茶色はアメリカせんだん草。
稲を縛る技術はおととしの稲刈りの時に山形出身の高橋さん(別名いもにおじさん)から伝授。 はざに稲束をかける。昨年より重そうな稲穂。
●平成16年9月10日
数日前に田んぼの水を切る。今年は収穫が半月は早い.稲刈り後の田んぼがどんどん増えていく。台風のため倒れている田んぼも多い。

●平成16年8月27日
今年は、草もあるけど天気が良かったので収量はありそう.但し、もちは元気が無い。一回目の除草は効いたけれどその後で雑草がいっせいに生えてきたからかな?山ヒカリとコシヒカリではっきりと色の差がある.山ヒカリはまだみどりが濃い.

みどり豆。まだ種が膨らんでいない.でもたくさんついている.楽しみ. 収穫が終わった隣の田んぼ
   
株はがっしりしている. 全体の様子

 

●平成16年7月17日
田んぼのヘラオモダカはすべての田んぼ(もち米田にも)にびっしり生えてしまった。いったん水をひかせると新しい芽が出てくるのかな。飢饉の時にはこれも食料になるんだとテレビで放送していた。

コシヒカリ田は今日まで乾かしていた。 山ヒカリの分げつの様子。隣はみどり豆。
田んぼのあぜに咲くノカンゾウ。若芽をぬたにするとおいしいらしい。 家の横の川にいたカメ。学校で飼育中に卵3個を産む。夏休みになったので、また川に放す。卵かえるといいね。

●平成16年6月30日
除草剤の効果はあまり期待できず草を手で取ることにした。田んぼには涼しい風が吹き思ったよりしんどくは無い。水が深いところの稲のほうが株が増えていたので水を張ってきた。もうすぐ田植え後1ヶ月。

一株がこんなに分げつする。でもまだだ。30本までなると理想。 ←子どもが川で見つけた日本カモシカの骨。きれいな白骨になるまで畑に埋める。

●平成16年6月24日
1週間続いた晴天後台風。6月なのに・・・。台風の後の晴れをねらって中期除草剤を撒く(22,23日:バサグラン(3kg/1反用)を3反に1.5袋撒く)。この薬は水がひいている状態を維持すると効き目があるらしい。でも今朝行ってみたら、用水の水は止めていたはずなのに上の田圃では水が満々と満ちていた。用水の水位が止めていた石より高くなっていたのだ。誰が用水の水を高くしたんだよ〜!!

まだ残る雑草。なぜか水は満々。かなしい。 もち田は一回の除草剤で完璧。
用水のようす。石の向きで水量が変わる。 あぜに植えた緑の大豆。豆腐屋さんのみどり豆腐の原料。敏郎さんに苗をもらう。

●平成16年6月15日
田圃の水は半分以上水が見えるほどひいて、雑草が生き生きと太陽の光を浴びている!梅雨の中休みで1週間ほど晴天が続く。先週は台風接近のため雨がつづいていたのに。除草効果はどうなるかわからないけど水を入れることにする。悪循環かも。

・田圃の様子ここまで水がひいてしまった。 ・元気のいい雑草(ヘラオモダカ)のようす。2.5葉。

▲ドーム裏の畑の現在

つる紫、落花生、ミニトマト(シュガーランプ)、ズッキーニ(ダイナー)、茶豆、はつか大根、サラダ菜、ルッコラ、ゴーヤ、モロヘイヤ、ほうれん草、バジル、きゅうり、つけ瓜、栗かぼちゃ、トウモロコシ茄子、トマト、山芋、キーウィーなどが・・・草の中に生えてます。果実もいろいろあるのですが鳥が食べてしまうようで、幹の近くの陰のようなところに私たちの分が残されている様子。

昨年大量に取れたサツマイモが最近まで保存でき食べていました。最後のサツマイモからはなんと!!サツマイモの芽が!
早速畑に埋めました。

●平成16年6月13日
初期除草剤『スパークスター』2袋と去年の0.7袋を撒く。梅雨なのに、天気がよくて、水がやや少なめ。みずもちが悪い田圃なので除草剤が広がる前に水がひいてしまうかも。
田圃に隣接する畑にサツマイモを50本植えた。天気が良すぎるので枯れちゃうかも。

●平成16年6月5.6日
 田植えの日です。苗はやや黄みを帯びて心配ですが、植えれば元気になると期待してスタート。途中で苗が無くなり、まあいいか。来年はもう少しあるといいね。もち米は5日にB社3人男が一気に手植え。コシヒカリと山ヒカリは6日に機械で植えて、止め植えをたくさんの人に手伝ってもらい、午前中にはすべて終了。昼からは、持ち寄りの『いのしし』の焼.肉やら恒例の『いもに』をいただきました。

●平成16年5月30日(上)、6月2日(下)
代掻きの日ははっきり記憶していない、でも違っていても2日程度。初期除草剤のまく日に関係するのでほんとはちゃんと覚えておくべき。水もちの悪い田圃は代掻きの時に除草剤を入れたほうがいいという話をあとで敏郎さんに聞く。彼が言うには、除草は雑草が大きくなればなるほど厄介でお金も手間もかかり、成功率が低いのだそうです。病気と一緒なんだそうです。

     

⇒初期除草剤:除草剤には初期と中期があり初期だけの1回で除草できるとプロ。田圃のよしあしにもかかわる。除草剤を使わないでいると芝生のように雑草が生えたいへんなことになる。除草剤を使わないで除草できる方法があればとってもありがたい。除草剤田圃、米、農民、川、いろんな周りの生き物に影響を及ぼしていると思う。

●平成16年4月25日
 今日は、播種の作業。コシヒカリ42枚。ヤマヒカリ24枚(たりなーい)。もち4枚。土8袋購入、1袋未使用。浸種の籾は足りなかったので、来年はもう少し増やすように。
 例年のごとく、播種のあと、保温のために紙(材質は新聞紙)をかぶせ、さらにその上に有孔ポリ(あなあきのビニール)をかぶせ、両脇を土で押さえ、育苗田の周りに溝を掘り、土が湿っているように毎日1回は水を張る。サイドが冷えるので包むように新聞紙をかぶせる。ビニールに穴が開いていたりすると寒いし、すずめが狙うので穴はふさぐ。
敏郎さんが言うには、田圃の状態に合わせ深植え用の苗を作るといいとか。難しいな〜。
 作業後は、まかない班による『山菜の天ぷら』会でした。こしあぶらがおいしい季節です。

⇒敏郎さんとは:我が隣人。専業農家。100歳近い父親と2人で暮らしている。機械にも詳しい。いろいろアドバイスしてもらう大事な人。父親の食生活を考え、日本ミツバチを育て蜜を取ったりしている。
⇒播種:苗床に種米を蒔く作業(苗代《なわしろ》ともいう)。
⇒こしあぶら:地元ではポピュラーな春の山菜。タラの芽より香りがあり、てんぷらやおひたしにして食べる。この近辺では、たくさん取れる。

●平成16年4月11日

 今年もいよいよ農作業の始まり。今日は浸種の作業。
 今年の作付け予定はコシヒカリ(下の田んぼ/育苗箱42枚分)、ヤマヒカリ(上の田んぼ/30枚分)、もち米(隙間の田んぼ/3枚分)。今日の作業予定、1枚の育苗箱に60Gまくとして、コシヒカリ3キログラム、ヤマヒカリ2キログラム、もち米300Gを用意。昨年の半分の米でいく(ちょっと心配)。種子消毒はスミチオンがあったのでそれとベンレートが多少残っていたので使う。粒状培土は8袋(1袋約10枚)購入。
 4月24日、25日に播種予定。田植えは、6月5.6日頃、補植が9・10日、除草剤が13日。田植えの準備としては、あぜ道の草刈、たんぼの耕起、水はり、代掻き・・・これを田植えの前に済ますという、毎年のことだけどかなり忙しい時期が今日からスタート。

⇒浸種:種を水につけておいて発芽を促す作業。
⇒米、土の計算:育苗箱1枚60G(1列20粒〜30粒)、一反24枚〜30枚、粒状培土1袋で10枚