NPO法人地球の未来の今年度の活動の柱の一つが『エネルギー』です。
これからの持続可能な地域を考える上で、地域内エネルギー自給率の向上は重要な鍵となります。
これは持続可能な地域構築のための政策提言にも書きましたが、地域のエネルギー(その多くが化石燃料または化石燃料由来)は、地域外で生産され、地域はそれを買うのみで、お金がどんどん地域外へと出て行ってしまいます。
お金を払っても引き換えに資産が残らないのがエネルギーです(エネルギーで付加価値を添加することは可能ですが)。
エネルギーの中でも、今年度特に推進したいのは、自然エネルギーでは水力、廃棄物エネルギーでは廃食油等廃油のエマルジョン燃料の普及です。
水力に関しては、5月に大勢で信濃大町を訪ね、農業用水利用のマイクロ水力発電を見学しました。現在試作機を独自に作っています。秋までには動くといいなと思っています。
エマルジョン燃料に関しては、NPO法人地球を化学技術で守る会、潟Aパックス等々、様々な人たちとのジョイントで、すでに実験が始まっています。
今まで行った実験は以下のとおりです。
1)廃プラ油化→エマルジョン化→200kw電力発電
このプラントは、潟Aパックスですでに稼動。
社長の町野さんはNPO法人地球を化学技術で守る会理事長、NPO法人地球の未来理事。
尚、廃プラ油化エマルジョン燃料による試験走行(ジーゼル車)は、現在数人で行われており、対軽油燃費変化等のデータを収集しています。今のところ燃費は軽油と同等以上という結果が出ています。
2)機械系廃油エマルジョン燃焼実験
潟Zントラル建設(恵那)で、廃油エマルジョン燃料を燃焼、プラント駆動
3)廃食油エマルジョン燃焼実験
菜種油100%燃焼実験(ジーゼルを偲び、菜種油でジーゼルエンジン駆動)
様々な配合比での燃焼実験(エチルアルコール、灯油、水の配合)
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